スポーツ用品大手のアシックスが、おしゃれでかっこい空調服「AIR CONDITION WEAR」を、発売したので紹介します。
アシックスの空調服は、冷却効果について科学的に効果を検証しており、アシックスが姫路獨協大学の大谷教授監修のもとで、実証実験を実施しています。
空調服とは、どんな機能があるのか、科学的な効果などあわせて、アシックスの空調服について、まとめてみました。
空調服とは

「空調服」とは、服に付いた小型ファンで、服の中に外気を取り入れ、体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて、涼しく快適にすごすための製品です。
使用するエネルギーも、エアコンなどに比べて格段に少なく、環境にも配慮した製品です。
工場や屋外作業など、エアコンの使用できないような環境でも、快適にすごせるようになります。
※ ㈱空調服 HPより
アシックス「AIR CONDITION WEAR」

このたび、スポーツ用品大手のアシックスが、スポーツの知見を生かして開発した空調服を発売しました。
◆アシックス、スポーツウエア「AIR CONDITION WEAR」を発売(日本経済新聞)2020年7月3日
今回発売した商品は、腰部に2基の小型ファンを搭載したのが特徴で、外気を衣服内に取り込み、首元や袖口から排出する設計になっています。
乾電池式BOXで作動し、ファンの風量は強・弱の二通りで調整することが可能です。
アシックス空調服のポイント
1、ファンが気流をつくり、衣服内を短時間で涼しく。
2、ハンドクーリング構造で、より効果的に涼しく。
3、ファンとバッテリーが簡単に着脱可能。
ハンドクーリング構造とは、両サイドに設けたスリットに手を差し入れることで、衣服内に流れる新鮮な空気に触れ、涼感を得ることができる機能構造です。(特許出願中)
熱を感知する神経が集中した、手を冷やすことで、体全体が冷たく感じる「ハンドクーリング理論」を応用しています。
アシックスと姫路獨協大教授が効果検証

今回の商品では、アシックススポーツ工学研究所が、姫路獨協大学の大谷秀憲教授の監修により、テニス選手による実証実験を実施しています。
実験の結果、Tシャツと比べて、この空調服を着用して休憩、および回復したときのほうが、平均皮膚温度の上昇が抑えられていました。
また、心拍数も低く抑えられており、温熱感の抑制と快適感の向上が認められるなど、これらの結果は、身体への冷却作用が期待できることを示すものです。
アシックスの空調服は、競技のインターバルや、夏のスポーツ観戦などの暑熱対策に、おすすめできるアイテムだといえます。
>アシックススポーツ工学研究所 実証試験(PDF)
スポーツにおすすめの空調服
空調服といえば、屋外や工場内などの暑い場所で使用する、作業着のイメージがあると思います。
アシックスが空調服を開発すると、格段にオシャレでかっこいい、スポーツウェアの仕上がりになっています。
アシックス「AIR CONDITION WEAR」のカラーは、ブラックとホワイトの2タイプ。
アシックス原宿フラッグシップ、アシックスオンラインストアで発売しているので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
アシックス 公式サイト
>『世界が変わる 空調服』を見てみる
大谷秀憲
姫路獨協大学 医療保健学部 理学療法学科 教授
専門分野:環境生理学、運動生理学、スポーツ医学
姫路獨協大学 教員紹介より