兵庫県立大学が、姫路市に本社を置くグローリー株式会社と、医療工学分野について、産学連携の共同研究を開始しました。
兵庫県立大学が推進する、医療工学とはどんな分野なのか、グローリーとの産学連携で、どのような技術が期待できるのかを紹介します。
兵庫県立大学が推進する医療工学とは

医療工学とは、医療を行うにあたって必要な機器や、その技術の開発を目的とする、医学と工学が融合した学問です。
例えば、心電図や電子メス、MRIなどの開発がそれにあたります。
兵庫県立大では、「兵庫県立大学工学研究科 先端医工学研究センター」において、最先端の医療工学技術を研究しています。
このたびグローリーは、同研究センター内に「グローリー医工学共同研究講座」を設けて、医工学分野での共同開発を開始します。
◆先端医工学研究センターの研究推進のため、医工学共同研究講座を開設(グローリー)2019年7月30日http://bit.ly/333I3pS
兵庫県立大学と産学連携

兵庫県立大学の「先端医療工学研究センター」では、 頭部のMR画像から脳内血管における血栓の有無を診断するものや、スポーツのトレーニングやリハビリ時における体の骨格の動きをとらえ、効果的な動作を支援するものなど、各種の研究が進められています。
グローリーとの産学連携では、兵庫県立大学の医療工学における研究成果と、グローリーの認識・識別技術を合わせることで、新しい技術の実用化を進めていきます。
将来的には、様々な疾病が早期発見できたり、診断や治療などの支援に役立つ技術が確立できるそうです。
グローリーの研究開発
グローリーでは、今年の4月1日から新しい社長が就任されています。
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新社長の三和さんは、日経新聞のインタビューのなかで、播磨地域の発展には、強みの製造業を伸ばす基盤が必要と言われており、産官学連携で新しい技術を生み出すことが発展への近道と説かれています。
今回の取り組みによって、姫路から最先端の医療工学技術が、生まれるかもしれません。
先端医療工学研究センター 公式サイト