兵庫県姫路市に本社を置く、横田瀝青興業(れきせいこうぎょう)が、いままでにないガソリン給油機「どこでもスタンド」を販売して話題になっています。
どこでもスタンドは、どのような仕組みでガソリンを給油するのか、特許内容を読み解きながら、どこでもスタンドを紹介します。
◆タンクローリー、どこでもスタンド 災害時も過疎地でも(朝日新聞デジタル)2019年4月13日 http://bit.ly/2G9TjGI
横田瀝青興業の「どこでもスタンド」

横田瀝青興業㈱では安全な給油装置について特許を取得されています。
【特許番号】特許第5950372号(平成28年6月17日 登録)
特許内容は、おおまかにいうと、タンクローリー内の圧力を、うまく調節できる機能を持つ、安全な給油装置といったところでしょうか。
現在では、ガソリンなどの取り扱いには、専用設備の設置が義務付けられています。
専用設備は、災害などでその設備が使用できなくなると、給油ができなくなります。
そこで、移動式で安全な給油機があれば、災害時や過疎地など専用設備がない場合でも、タンクローリーで運んできたガソリンを、給油できるということです。
災害時・過疎地のガソリンスタンド
この商品は、タンクローリーがある場所で、どこでも給油できるので、「どこでもスタンド」と名付けられました。
タンクローリーと移動式給油機と電源があれば、場所を選ばずにどこでも給油できます。
中小企業の手本となるパテント戦略です。
全国に普及してほしいと思います。
横田瀝青工業 どこでもスタンドⅡ
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