神子畑選鉱場跡の見学ポイント5選!【撮影ロケ地を簡単ガイド】駐車場&アクセスも

神子畑選鉱場跡

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兵庫県朝来市にある、神子畑選鉱場跡に行って観光したので、見どころポイントを5つ選んで、まとめてみました。

神子畑選鉱場跡は、周辺の鉱山とともに日本遺産に認定されると、テレビの撮影やMVのロケ地や見学で人気になっています。

イベントの開催でライトアップがあるので、アクセス方法・駐車場などあわせて、神子畑選鉱場跡をガイドします。

※神子畑の読み方は「みこばた」です。

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神子畑選鉱場跡の歴史とは

神子畑選鉱所跡を見学

神子畑選鉱場跡は、大正8年に建設して、操業停止後に取り壊された、選鉱場の廃跡です。

現在では、操業時の建屋が解体されて、基礎部分のみが残っている状態ですが、日本の近代化に貢献した産業遺産として、注目を集めています。

選鉱場(せんこうじょう)とは
鉱山で採掘した鉱石を選り分ける施設。神子畑選鉱場は、近くの明延鉱山で採掘して破砕された、錫(すず)などの鉱石の選鉱場として建設された。

神子畑の歴史は古く、西暦800年頃から、銀と銅を産出する鉱山として、開拓されていました。

神子畑の歴史

1878(明治11)年
優良な銀鉱脈の発見で加盛山(神子畑鉱山)と呼ばれ稼働

1917(大正6)年
出鉱量の低下により閉山

1919(大正8)年
神子畑選鉱場が建設される

1987(昭和62)年
明延鉱山の閉山にともない操業停止

2004(平成16)年
基礎など一部を残して取り壊し

神子畑選鉱場は、昭和に入ってから、度重なる拡張工事を経て、最盛期には東洋一と言われるまでの、選鉱施設となりました。

鉱山で栄えた、明延・神子畑・生野をめぐるルートは「鉱石の道」と呼ばれ、2017年に文化庁の日本遺産に、認定されています。

播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍(文化庁)

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神子畑選鉱場跡のアクセスと駐車場


神子畑選鉱場跡は、兵庫県朝来市にある施設で、県中央部の山間地域に位置しています。

神子畑選鉱場跡に車でアクセス

こちらが、神子畑選鉱場跡の駐車場入口です。

カーナビで住所を設定すると、播但連絡道「朝来IC」から、迷わずにたどり着けました。

住所:兵庫県朝来市佐嚢(あさご市さのう)1842番地1

写真

施設の駐車場は、普通車26台、観光バス4台が停められるようになっています。

二輪車の駐輪スペースや、ロードバイクが掛けられる自転車スタンドも、設置してあります。

電車でアクセスする場合は、JR播但線「新井駅」が最寄りとなり、駅からタクシーで約10分です。

神子畑選鉱場跡で観光してみた

神子畑選鉱場跡の地図

選鉱場は、山の斜面を利用して建設したもので、上から下に鉱石を選り分けるようになっていました。

神子畑選鉱場跡は、屋外施設のため、いつでも見られますが、建物を囲む柵の中や、一部のエリアが立入禁止となっています。

ガイドで見学する所要時間は約1時間半

見どころ ① 神子畑交流館「神選(しんせん)」

駐車場のすぐそばには、神子畑地域の情報発信を行う、神子畑交流館「神選」があります。

「神選」では、選鉱場が稼働していたときの模型や、映像を見ることができて、グッズなどお土産も販売されています。

様々なパンフレットで、神子畑選鉱場跡の理解が深まるので、まずはここに、立ち寄ってみるのがおすすめです。

ロケ撮影で人気の場所

見どころ ② 選鉱場・インクライン

こちらが、斜面に残る選鉱場跡と、選鉱場の昇り降りを行った、インクライン(ケーブルカー)の軌道跡です。

現在残っているのは、選鉱場の基礎部分で、当時はこの上に木と鉄骨で造られた、高低差が22階建てビルと同じくらいの建屋がありました。

施設は交代制で、24時間稼働していたので、夜中も稼働している工場の姿は「不夜城」とも称されました。

観光の見どころ

こちらが、人や物資の運搬を行うための、インクラインの軌道跡です。レール・枕木・バラスト・操作室が現存しています。

インクラインとは
傾斜面にレールを敷き、動力で台車を走らせて、重い荷物を運ぶ装置。ケーブルカーと同じ原理。京都の蹴上インクラインが有名。

軌道内に立ち入ることはできませんが、インクラインが選鉱場上部まで続いているのを、見ることができます。

明延鉱山 廃墟

見どころ ③ 一円電車

一円電車は、山を隔てた明延鉱山で採掘された鉱石を、運ぶためにできた電車です。正式名称は明神電車といいます。

人が乗れる車両も運行していたので、乗客数を把握するために、運賃を一円にしていたことから、このように呼ばれていました。

神子畑選鉱場跡では、一円電車が製造された工場の跡地に、当時の車両が展示されています。

ムーセハウス写真館でランチ

見どころ ④ ムーセ旧居

旧神子畑鉱山事務舎で、通称「ムーセ旧居」が一般公開されており、中に入ることができます。

ムーセ旧居は、1872(明治5)年に生野で建てられた洋館で、フランス人技師ムーセの邸宅でした。

神子畑鉱山の開発が始まると、1888(明治21)年に、この場所に移築されて、事務所として利用されていました。

ミュージックビデオのロケ地

見どころ ⑤ シックナー

神子畑選鉱場跡を象徴するような、廃墟感を感じさせる構造物が、こちらのシックナーです。

シックナーとは
液体中に混じる固体粒子を分離する装置。神子畑選鉱場では、下に溜まったスライム(不要物)を脱水して、坑道の足場などに再利用した。

廃墟観光

シックナーの下には、当時では貴重だった機械の数々が、現在でもそのままに残っています。

兵庫県のパルテノン神殿

古いコンクリートの柱は、宮殿の柱のように見えることから「関西のパルテノン神殿」として、テレビで取り上げられています。

また最近では、若手アーティストのミュージックビデオが撮影されて、SNSでも話題となるなど、神子畑選鉱場跡は、人気の観光スポットになっています。

ライトアップのイベント

ライトアップ

兵庫県朝来市が、日本遺産5周年を記念して「神子畑選鉱場跡ライトアップイベント」を開催しました。

◆神子畑選鉱場跡ライトアップ 兵庫県朝来市にて12月3日に開催(@Press)2022年11月22日より

イベント日を含めたライトアップ期間は、神子畑選鉱場跡に照明が当てられ、操業当時の賑わいが演出されます。

イベント概要

日時:2022年12月3日(土)14時~21時
会場:神子畑選鉱場跡
※ライトアップ期間は12月3日(土)~12月9日(金)17時~21時で実施

ガイド付きで見学できる(約1時間半)


神子畑交流館「新選」では、地域の人たちがガイドとなって、神子畑選鉱場跡を中心に、案内するサービスを行っています。

ガイドを利用した施設の見学で、歴史ある神子畑の魅力を、体験してみてはいかがでしょうか。

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