家島坊勢の漁師が稼ぐ年収について、テレビ東京の番組で話題になっていました。
番組では坊勢島の漁師には金持ちが多く、豪邸に住んでいると紹介されています。
瀬戸内地域の漁師がどのようにして儲かるのか、坊勢島漁師の年収はいくらなのか、儲かる漁師が養殖する魚のヒミツを紹介します。
坊勢島(姫路市)の漁師は儲かる?
テレビ東京の番組で「豪邸が並ぶ謎の島!儲かる漁師のヒミツ」として、坊勢島を紹介していました。
◆年収1000万円で豪邸も!子どもたちが憧れるストレスフリーな職業(テレ東プラス)2019年6月7日より
人口2000人の島が本当に儲かっているのかという企画です。
島の人に取材をしてみると、確かに年収1000万円超えの声が多数あるのだとか。
島の漁業については、魚を捕るだけではなく、獲った魚を生けすでストックする「畜養」という方法が紹介されていました。
島の漁師たちが、安定収入を得られていて、姫路市内にマンションなど、セカンドハウスを持つ人も多いということです。
確かに、そんな話を聞くことがあります。家島の漁業というのは、テレビで話題になるくらい、儲かっているみたいです。
坊勢島ではサーモンの養殖も
坊勢島の釣り堀「水宝(すいほう)」では、姫路ご当地サーモンの「白鷺サーモン」が養殖されています。
水宝の釣り堀では、季節ごとに旬の魚を育てているので、1年を通して、魚釣りが楽しめるようになっています。
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播磨灘ではどんな魚が獲れる
播磨灘ではどんな魚が獲れているのだろうと思ったので、姫路の魚港で獲れた、漁業統計を調べてみました。
平成28年のデータになりますが、姫路市の総漁獲量は、全体では16,338トンになります。
そのうち、イカナゴとカタクチイワシの2種類で、漁獲量全体の63.3%を占めています。
播磨灘で多く獲れる魚というと、イカナゴは容易に思いつきましたが、2位がイワシってのが以外でした。
姫路でイメージする魚といえば、イカナゴの次にはアナゴ、タイ、シャコぐらいしか思いつきません。
姫路名物と思っていたアナゴは、思ったより少なく、漁獲総量全体の0.15%と微々たるものでした。
姫路のアナゴは高級料亭でしか食べられないぐらい、希少な高級魚になっているようです。
姫路の漁港では牡蠣・海苔の養殖が多い
養殖の生産量を見てみると、こちらはダントツで一位がノリです。
ほとんどがノリで、なるほどと思った反面、魚の養殖が少ない印象です。播磨灘は魚の養殖に適してないのでしょうか。
海外では大規模な養殖場でサーモンなどを生産していますし、和歌山や鹿児島などでは、マグロなども養殖しています。
最近では陸上での養殖技術が進んでいるので、IoTを利用した養殖業は、今後成長する産業だと言われています。
播磨灘は流れ込む川が多く、栄養分が多いと言われていますので、アナゴやウナギなど、魚類の養殖が盛んになればいいなと思います。
姫路の漁港で新名物に期待
漁獲量を見ていると、姫路の漁港でたくさん獲れている、カタクチイワシを名物にした、ご当地グルメがあると、おもしろいなと思いました。
イワシの生姜煮弁当とか、イワシのアヒージョとか、新鮮さを打ち出したメニューを開発すると、姫路ならではのご当地ブランドができそうです。
姫路の漁港で新しい名物ができるといいなと思います。
坊勢漁港の漁師がイワシを輸送
【追記】兵庫県姫路市の妻鹿漁港から、大阪海遊館の展示水槽に、播磨灘のイワシが搬入・展示されています。
◆カタクチイワシを約1万尾搬入します(海遊館プレスリリース)2020年10月1日より
カタクチイワシは、北海道から九州南岸まで広く分布し、播磨灘でも漁獲されています。
漁獲された際に傷つきやすい、デリケートなカタクチイワシですが、坊勢漁港の漁師さんが、傷つけず収集する技術を持っており、輸送することができたそうです。
搬入されたカタクチイワシは、海遊館の水槽「チリの岩礁地帯」で展示されています。
儲かる漁師とグルメ・観光
姫路港から家島諸島は、船で約30分と近いのですが、実際に用事がないと、あまり足を運ぶことはないように思います。
姫路で近くに船に乗れる機会があることや、豊かな島があることが、姫路市内の人にとって、もっと身近になればいいなと思います。
姫路城の観光客が市内で1泊して、2日目には家島に日帰りツアーができるような企画があれば、観光も活性化できます。
漁業と観光で、家島にはまだまだ、儲かるポテンシャルがあると思います。