神姫バスが無人の自動運転サービスを目指す、公道での実証実験が、兵庫県三田市で行われていたので、試乗で体験してきました。
三田ウッディタウンの公道で行われた、国交省と経産省が委託する実証実験について、自動運転の車両やレベル、運転手の様子などを紹介します。
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三田市で自動運転バスの実証実験
神姫バスの自動運転は、国交省・経産省の委託により、神姫バスが運行事業者として実施した、中型自動運転バスの実証実験です。
国交省・経産省が、全国から実証実験を実施する、バス運行事業者について公募し、審査を経たうえで、5つのバス運行事業者が選定されています。
実証実験のベース車両には、いすゞ自動車のエルガミオを使用。
磁気センサーや、ミリ波レーダーなど、自動運転に必要な、様々なセンサーが取り付けられています。
>国土交通省 中型自動運転バスの実証評価の概要(PDF)
公道の実証実験は三田ウッディタウン
神姫バスが運行する実証実験は、兵庫県三田市で実施されています。
実証テーマは、郊外住宅地の交通確保になります。
自動運転バスは、ウッディタウン中央駅を起点として、約6㎞の区間を循環するルートで運行しています。
実施期間:2020年7月20日~8月23日まで
神姫バスの自動運転を体験してみた
実際に三田市に行って、ウッディタウン中央駅のバスターミナルから、神姫バスの自動運転に試乗してきました。
バス乗り場では、関係者らしき方々が待機されていました。
こちらが自動運転バスの車両です。実証実験中であることが、電光表示にも表示されていました。
車両を外から見てみると、いくつものセンサーが取り付けられています。
後方にもセンサーが取り付けられていました。
今回の実証実験では、ハンドル、アクセル、ブレーキといった操作を、自動でコントロールするバス車両が使われていて、全ての区間で、自動で運行します。
実施にあたっては、乗車定員の削減や蜜の回避、乗車前の消毒など、十分な新型コロナ対策が行われていました。
車内には、車両をモニタリングするモニターが、いくつか設置されていました。
モニターには、運行ルートの立体マップなどが表示されており、運行中にマップに沿って車両が進んで行く様子が、リアルタイムで見られます。
また、運行速度、障害物の検知、運転手さんの手元の映像なども、表示されていました。
こちらは運転席の動画です。運転席にも同様のモニターが設置されています。
バスの運転手は、走行中には、手を添えているだけで、何かあるとすぐに対応できる状態のようでした。
こちらが、運行中の様子です。
今回の実証実験では、全区間が自動で運行されますが、安全のため運転手さんと車掌さんが乗車しています。
必要に応じて手動で障害物を回避したり、停車ができる環境のもとで、実施されていました。
ウッディタウン中央駅を出発してから約30分で、循環ルートを一周し、もとの位置に到着しました。
運行はとてもスムーズで、普段に乗る神姫バスの乗り心地と、なんら違和感はありませんでした。
バス自動運転のレベルは?実用化はまだ先
今回の実証実験は、0~5まである自動運転のレベルのうち、レベル2の段階だそうです。
三田ウッディタウンは、車道や歩道が広く、道路がきれいに整備されていましたが、神戸や姫路の市街地で、自動運転バスが走るのは、まだまだ先の話だなと感じました。
近い将来に、神姫バスの自動運転バスが、街中に走っているのを、楽しみにしたいと思います。