兵庫県姫路市に本社を置く、西松屋チェーンの創業と歴史を調べてみました。
西松屋チェーンは、西二階町にある呉服店がルーツで、和装の着物から幼児服に事業を展開して、大手の小売りチェーンに成長しました。
幼児服で全国チェーンとなった、西松屋の創業と沿革・歴史を、姫路での発祥の地をあわせて紹介します。
西松屋は姫路本社のチェーン店
【会社概要】※西松屋チェーンHPより抜粋
会社名 | 株式会社西松屋チェーン |
設立 | 1956年10月 |
本社 | 兵庫県姫路市飾東町庄266-1 |
事業内容 | ベビー・子どものくらし用品専門店チェーン |
売上高 | 1430億円(2020年2月期) |
店舗数 | 1006店舗(2020年2月現在) |
幼児服でおなじみの西松屋は、西松屋チェーンが運営する小売りチェーンです。
CMで流れる「にっ・しっ・まっ・つ・や」のサウンドと、うさぎのキャラクターが印象的です。
姫路での創業と歴史
幼児服の西松屋は、お宮参りの衣装や、出産準備品を扱う「赤ちゃんの西松屋㈱」の設立と、大手前通り店の出店から始まりました。
大手前通りは、姫路駅前の幅の広い道路で、姫路市の中心市街地を通る、目抜き通りです。
1956年10月 赤ちゃんの西松屋㈱が姫路大手前通りに出店
1959年3月 ㈱西松屋ストアーに商号変更
1965年10月 幼児服の販売店を姫路みゆき通りに出店
1979年8月 ㈱西松屋チエーンに商号変更
1979年10月 郊外型店舗の北姫路店(現姫路花北店)を出店
1997年5月 ㈱西松屋チェーンに商号変更
1997年7月 株式を店頭登録銘柄として登録
1999年11月 東京証券取引所第二部に株式を上場
2001年2月 東京証券取引所第一部銘柄に指定
西松屋チェーンは、1980年代までは、関西ローカルの小売店でしたが、1990年代後半から関東エリアに出店をはじめ、全国に拡大していきます。
現在では、日本全国すべての都道府県に店舗があり、2018年12月には、店舗数が1000店に到達しています。
※有価証券報告書・会社沿革より抜粋
西二階町の呉服店がルーツ
西松屋チェーンは、姫路市西二階町にある呉服店「西松屋」の、別部門として設立されました。
着物の西松屋は、明治12年創業の老舗で、現在でも西二階町の本店を拠点に、6店舗を展開しています。
姫路・播磨で、ハレの日を祝う着物に、老舗呉服店の西松屋は、長く親しまれています。
発祥の地一号店の場所
姫路大手前通りにあった発祥一号店は、今でも西松屋チェーンの看板が掲げてあります。着物の西松屋から二軒隣の場所です。
ここの1号店から、1000店舗以上のチェーン店に成長したと思うと、感慨深い場所だなと思います。
うさぎのロゴマークが可愛い
普段、幼児服を買い物するなかで、CMでおなじみの西松屋チェーンが、姫路の企業だということを、気にする機会は少ないかもしれません。
地方で創業しても、事業の規模が大きくなると、東京に本社を移す企業が多いなかで、西松屋チェーンは今でも、姫路市に本社を置いています。
2018年には、インターネット販売専用の配送センターを、新しく姫路に設けるなど、設備投資も行っています。
今後も、姫路での先進的な取り組みと、新たな投資に期待したいと思います。
西松屋チェーン 公式サイト
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