ダイハツディーゼルの姫路工場で、生産能力を増強する計画があります。
兵庫県姫路市にある姫路工場は、新しくできた工場で、守山の工場とあわせて、ダイハツディーゼルの製造拠点となっています。
姫路の工場では、どんな製品をつくっているのか、船舶のエンジン、デュアルフューエル機関とあわせて、ダイハツディーゼル姫路工場について調べてみました。
ダイハツディーゼルとは
ダイハツディーゼルは、ディーゼルエンジンやガスタービンなどの、内燃機関・産業機器を製造するメーカーです。
軽自動車でおなじみの自動車メーカー、ダイハツ工業から、事業を分離するかたちで、設立されました。
【会社概要】※公式サイトより
会社名 | ダイハツディーゼル株式会社 |
本社 | 大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビルタワーウエスト17・18階 |
創立 | 1966年5月 (創業1907年) |
従業員数 | 834名 (2021年3月31日現在) |
売上高 | 567億円 (2021年3月期) |
ダイハツディーゼル姫路工場
ダイハツディーゼルの姫路工場は、2015年11月より、開設に向け子会社が設立され、2018年8月に操業を開始しました。
住所:兵庫県姫路市広畑区富士町12-8
ダイハツディーゼルの姫路工場は、姫路市の臨海部にあたる、広畑区にあります。
日本製鉄の瀬戸内製鉄所に隣接しており、港湾に面した埠頭のそばに工場があります。
ディーゼルエンジンってなに?
ディーゼルエンジンは、ディーゼル機関とも呼ばれる、内燃機関です。燃料を燃焼させて、動力を得ます。
一般的に自動車に使われるガソリンエンジンと、基本的には同じ構造ですが、点火の方式に違いがあります。
ディーゼルエンジンの特徴
・低回転で強いトルクを発生できる
・熱効率が高く燃料消費率が少ない
・構造がシンプルなので壊れにくく寿命が長い
ダイハツディーゼルは、船舶用エンジン、発電用補機関が主力製品で、世界大手の一角を占めています。
船舶用のデュアルフューエル機関
ダイハツディーゼルの船舶用エンジンは、耐久性、環境性能、低騒音低振動など、海上輸送の分野で、高い信頼性があります。
海上輸送では、より環境にやさしい航行が注目されており、ダイハツディーゼルでは、デュアルフューエル機関を開発し、製品化をすすめてきました。
デュアルフューエルエンジンは、液体燃料とガス燃料の双方を、切り替えて運転可能で、さらなる環境負荷の低減に役立ちます。
※船舶用エンジンの動画 (ダイハツディーゼル6DKM-26e)
ダイハツディーゼルの船舶用製品
ダイハツディーゼルが、デュアルフューエル機関の、ラインアップ化を完了しました。
◆デュアルフューエル機関ラインアップ化完了ならびに姫路工場生産能力増強について(ダイハツディーゼルリリース)2021年10月20日(PDF)より
製品ラインアップは、DE20DF、DE23DF、DE28DF、DE35DFの4機種になります。
>ダイハツディーゼル 船舶用エンジン
- 日本郵船「SAKURA LEADER」
- 川崎汽船「CENTURY HIGHWAY GREEN」
現在、デュアルフューエル機関のうち、自動車運搬船、メガコンテナ船、バルクキャリア向けに、併せて約100台を受注しています。
姫路工場の運転設備を増設へ
ダイハツディーゼルでは、今後の需要拡大に対応するため、デュアルフューエル機関の生産能力増強を目的として、姫路工場の運転設備増設を決定しています。
姫路工場の増設によって、関連企業の仕事が増えたり、雇用の拡大があると、地域の経済にも良い影響が期待できると思います。