このシリーズでは、姫路で創業して大企業に成長していく過程で、本社を姫路から市外に移していった企業を紹介しています。
今回は、イオンの前身であるジャスコの発祥と、合併によりジャスコになった「フタギ」から、イオンの歴史を紹介したいと思います。
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イオングループの概要
【会社概要】※イオンHPより抜粋
社名 | イオン株式会社(純粋持株会社) |
設立 | 1926年(大正15年)9月 |
本社 | 千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1 |
事業内容 | 小売、ディベロッパー、金融、サービスなど |
営業収益 | 8兆5182億円(2019年2月連結) |
説明するまでもありませんが、イオン株式会社は、日本を代表する総合小売大手「イオングループ」を総括する、純粋持株会社です。
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ジャスコ(イオンの前身) 誕生の歴史
イオン株式会社は、2001年に社名を変更するまで、ジャスコ株式会社でした。総合スーパー「JASCO」の名前は、記憶に新しいと思います。
ジャスコの誕生は、岡田屋(三重県)、フタギ(兵庫県)、シロ(大阪府)の3社が、共同出資で仕入会社(旧)ジャスコ株式会社を、設立するところから始まります。
岡田屋:1758年 岡田惣左衛門が岡田屋を創業
フタギ:1937年 二木一一がフタギ洋品店を創業
シロ:1955年 井上次郎がシロを創業
ジャスコ誕生
イオンの歴史より
1968年5月、「小売業の近代化」を目指し、三重県を中心に店舗展開する岡田屋と、兵庫県を地盤とするフタギが提携を発表。そこに大阪府のシロも参画。1969年、ジャスコ(株)を設立しました。
1970年、イオンの前身「ジャスコ株式会社」が、岡田屋・フタギ・シロの提携をもとに誕生します。
2001年8月、「ジャスコ株式会社」は、「イオン株式会社」へと社名を変更。
2008年8月、イオンは「イオン株式会社」を中核とした純粋持株会社体制に移行し、「イオン株式会社」の小売事業等は「イオンリテール株式会社」に承継されます。
2017年2月末現在、「イオン株式会社」とグループ企業を合わせ、300を超える企業で構成するグループを形成しています。
※ イオンHPより抜粋
フタギ株式会社は合併でジャスコに
フタギ株式会社は、姫路で創業した「フタギ洋品店」が発祥の小売チェーンです。三重の岡田屋、大阪のシロと合併し、ジャスコへと発展していきました。
1937年、二木一一が兵庫県姫路市にフタギ洋品店を創業。
1949年、フタギは「フタギ株式会社」を設立し法人化。
1970年、合併によりジャスコ株式会社が誕生。ジャスコの本店は大阪市に。
フタギ株式会社は、1970年3月の合併時点で、兵庫県姫路市を中心に、27店舗を展開していました。
※ 有価証券報告書 沿革、イオンHPより
姫路市とジャスコの店舗
フタギが姫路拠点の小売チェーンだったので、姫路市内には、ジャスコやフォーラスなど、イオングループの店舗が、比較的たくさんありました。
名店街と総合スーパーを合わせた「ジャスコ飾磨店」や、大型ショッピングモール「イオンリバーシティ」など、当時では先進的な小売店舗が、姫路市内でオープンしています。
イオングループの創業家
今や日本最大の小売大手になったイオングループですが、その一部が姫路の企業だったというのを知らない人が、多くなっているのではないでしょうか。
イオングループのルーツが、岡田家だと知っている方は、多いように思いますが、二木家もまた、創業家のひとつなんです。
日本一の小売りグループに成長しても、姫路への思いは、忘れないでほしいところです。
今後も姫路での、先進的な小売り店舗の開発や、新たな投資を期待したいと思います。
イオン株式会社 公式サイト 企業沿革
つづき マックスバリュ西日本(ウェルマート) 姫路で生まれ巣立っていった大企業たち