姫路で、うなぎの老舗として有名な名店「森重」でランチを食べてきました。
森重は姫路城の付近からも近く、テイクアウトで持ち帰りできるので、姫路に観光で来られるかたにもおすすめです。
姫路城の周辺で、美味しいうなぎを探しているかたに、老舗で人気の鰻・牡蠣料理 専門店「森重」を紹介します。
姫路 うなぎ老舗「森重」とは
明治時代の姫路ガイド『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』のなかに、森重のうなぎについて、このような記述がありました。
森重の鰻 / 梅枝の鮓
料理ですぐれて巧みなものとしては、坂元町に森重の鰻があり、米田町に梅枝の鮓がある。いずれも姫路を訪れた者が味わって激賞するものである。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p160より
森重のうなぎは、今でも坂元町からすぐ近くの魚町で、場所を移して営業しています。
森重のうなぎは、初代の重助さんが江戸時代に江戸深川で習い、姫路で開店したお店だそうです。
開店にあたっては、姫路藩家臣である河合寸翁の命があり、藩士武井守正の援助があったといいます。
森重の創業は1848年(嘉永元年)で、江戸時代から姫路で多くの人に親しまれてきた老舗になります。
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うなぎ専門店で有名な理由
森重は明治初期、明治天皇が姫路に立ち寄られた際に、臨時大善職を命じられ、うなぎを献上しています。
また、幕末には勤王の志士たちが集ったお店で、当時のお得意様名簿には、坂本龍馬の名前があるほど、姫路で有名なお店でした。
森重は、うなぎだけでなく、うなぎと牡蠣の専門店なので、旬の季節には、新鮮な牡蠣料理も提供しています。
牡蠣料理のシーズン(11月上旬~3月下旬頃)と、それ以外の期間では、季節に合わせて、お店のメニューが変更されます。
姫路城から歩いていける名店
住所:姫路市魚町126番地
森重は、姫路城の大手門付近にある家老屋敷跡公園から、徒歩約6分の場所にあります。
姫路城周辺で、美味しいうなぎを探しているかたは、近くに歩いていけるのでおすすめです。
ランチに森重のうなぎを食べてみた
明治時代の姫路ガイドに、激賞だとあったので、森重のうなぎを、実際に食べに行ってみました。
注文したのは、ランチメニュー「鰻 梅の膳」です。
蓋を開けると、うなぎの香ばしい香りが、食欲をそそります。
「鰻 梅の膳」は、鰻まむし小(1/3切)、出し巻、吸物、香の物がついています。
森重のうなぎは、関西風の焼き方にこだわっていて、蒸しを入れずに香ばしく焼き上げられているそうです。
表面はカリっとした焼き具合で、香ばしさが広がって、まさに“激賞”の味でした。
歴史の人物がこの味を食べたと思うと、それだけで、森重で食べる価値があるなと思いました。
姫路でうなぎ・牡蠣の名店
森重のうなぎは、持ち帰りにも対応してくれます。(※事前に電話にて予約)
天気のいい日は、姫路城を見ながら、森重のうなぎを食べてみるのも、いいかもしれません。
姫路で美味しいうなぎ・牡蠣料理を探しているかたは、老舗の森重で、召し上がってみてはいかがでしょうか。
森重 公式サイト
※参考文献『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』