姫路の歴史をまとめた本のなかで、これだけは知っておきたいという、オススメの本6冊を厳選してみました。
姫路に観光で訪れる際にも、姫路城の建物を見て回るだけではなく、関連した出来事や地域の歴史など、背景を知ると、よりいっそう楽しめると思います。
姫路の歴史をまとめた本
姫路名勝誌(古地図付き)
姫路の歴史を記した書物のなかで、初めて公式に発行されたガイドブックです。
明治32年に出版された原書は、和綴じの古書で、時代とともに希少になっていましたが、こちらの本は、旧字を現代語で読めるように翻訳し、復刻版として出版されたものです。
江戸時代から明治時代に変わりゆくなかで、当時の視点から見た姫路の様子が、分かりやすく紹介されています。
明治時代に書かれたものなので、現代の常識からすると、新鮮さを感じる部分が多くあります。
付録で明治時代の古地図が付いており、地図を見ながら楽しめます。
姫路城の話
1949年に初版された「姫路城の話」に、昭和の修理による新資料を加筆して、姫路観光協会から出版されたのが、こちらの本です。
著者の橋本政次氏は、戦後における姫路城研究の第一人者で、『姫路城史』全3巻を完成されています。
『姫路城史』は辞書3冊分ほどある専門書ですが、こちらの本では、城郭研究のエッセンスを分かりやすく単行本にまとめて紹介してあります。
> 橋本政次『姫路城史』(上巻 中巻 下巻)
姫路BOOK
現在出版されている姫路の本のなかで、一番読みやすく姫路を紹介されている本が、こちらの本だと思います。
商工会議所が行う姫路検定の公式テキストになっており、現代版の公式ガイドブックになります。
最近の姫路の事情や、姫路城の話、文化、産業、見どころなど、現在の姫路をとりまく情報が、網羅されています。
観光やビジネスで姫路を訪れる方にもオススメできます。
播磨灘物語
NHKの大河ドラマになった「黒田官兵衛」を主人公に描いた歴史小説です。
現在の姫路城ができる前の話で、なぜ姫路の街がここにできたのか、戦国時代の時代背景を、楽しみながら学ぶことができます。
著者の名作『坂の上の雲』や『竜馬がゆく』を凌ぐ、司馬遼太郎さんの傑作だと思います。
写真集 姫路 ふるさとの想い出
姫路の古い写真が、写真集として出版されたものです。
明治以降に姫路がどんな風景だったのかを、写真で見ることができます。
著者の写真は「高橋秀吉コレクション」と呼ばれ、姫路について残っている古い写真としては貴重なものばかりで、資料として保存されています。
姫路空爆の記録
最後に記録として、紹介させていただきたいのが、こちらの本です。
姫路では、江戸時代に城下町ができてから、2度の大きな変化がありました。
1度目は明治維新の時です。姫路城天守を残して周辺の屋敷が取り壊され、練兵場になりました。
現在では練兵場は公園として整備されています。
そして、2度目が太平洋戦争末期の姫路空襲です。中心市街地の大部分が、戦火で焼き尽くされました。
この本は、戦争を体験した方々が、戦争の体験を語り継ごうと、有志で出版されたものです。
姫路空襲の貴重な体験談が収録されています。
姫路のおすすめガイドブック
現在では、姫路について様々なガイドブックが出版されており、それらの本もまた、いろいろな視点で姫路の街を楽しむことができます。
今回は少し古い本ですが、パブリックなものを中心に、姫路に関する本を紹介させていただきました。
姫路の街を広く知るなかで、参考にしていただければと思います。
※良い本を見つけしだい、随時追加していきたいと思います。