兵庫県姫路市には、墓地公園「名古山霊苑」があります。姫路市営の霊園で、仏舎利塔の建物や慰霊碑、お墓がならんでいます。
名古山霊苑とは、どのような場所なのか、納骨堂、永代供養、ペットの火葬など、名古山霊苑について、調べてまとめてみました。
また、名古山霊苑は、姫路城が見える展望台があり、公園としても楽しめるので、地図やアクセスを紹介します。
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名古山霊苑(姫路市)の場所
名古山霊苑(なごやまれいえん)とは、兵庫県姫路市にある市営の墓地公園です。
姫路城から北西に約1kmの位置にある小さな山を、全体的に造成してつくられており、斎場、仏舎利塔、各種の慰霊碑、墓地が集まっています。
また、明治以降の戦没者をまつる軍人墓地があり、11万1千余柱の御英霊がまつられています。
名古山霊苑までは、姫路駅から車で10分、姫路城からは5分ほど(約1㎞)で行くことができます。
開苑:昭和28年4月
住所:姫路市名古山町14-1
窓口:名古山霊苑管理事務所
名古山霊苑の管理事務所は、霊園内の中心にある、仏舎利塔付近にあります。
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名古山霊苑の仏舎利塔
名古山霊苑の中央には仏舎利塔があります。
仏舎利(ぶっしゃり)とは、お釈迦様の遺骨のことをいい、仏舎利をまつるための塔を「仏舎利塔」といいます。
名古山霊苑の仏舎利塔には、昭和29年にインドの故ネール首相から、姫路市に贈られた仏舎利が安置されています。
塔の内部は、仏舎利が安置されているだけでなく、仏教施設として鑑賞できるようになっています。
天井には天蓋(てんがい)と鳳凰(ほうおう)が描かれており、壁面にはお釈迦様の座像とその弟子たちの立像、聖徳太子および日本仏教各宗派の開祖の座像などがあります。
仏舎利塔の内部は、一般公開されています。
期間:1月1日~12月28日(8:40~16:30)
料金:大人200円、小人100円
仏舎利塔のまわりに納骨堂と礼拝室
仏舎利塔の入口には香炉堂、北側には石仏堂、四方に納骨堂が並んでいます。
こちらは仏舎利塔の東北にある納骨堂(東北塔)。
納骨堂の塔内には、礼拝室があります。時間内であれば、いつでもお参りできます。
開いている礼拝室の様子。この日もお参りに来られていました。
名古山霊苑の永代供養・月例法要
永代供養とは、寺院や霊園が遺骨を預かり、供養や管理を行ってくれる供養方法のことです。
名古山霊苑においても、納骨と同時に永代供養をお願いすることができます。
名古山霊苑協会 納骨堂のご案内
姫路市営の名古山霊苑では、毎朝、巡拝・供養が行われています。
また、月例法要などの行事もあるので、安心して永代供養をお願いできます。
名古山霊苑協会 行事お勤め
納骨堂に水子地蔵菩薩
仏舎利塔の東南にある納骨堂(東南塔)では、水子供養も行われていました。
こちらが仏舎利塔の東南にある納骨堂(東南塔)。
>名古山霊苑管理事務所 問い合わせ(姫路市)
ペット(犬・猫など)の火葬も受付
ペット類の火葬は、名古山霊苑の南入口付近にある「斎場」に直接持っていけば、受け付けてくれます。
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動物慰霊碑が駐車場近くにある
名古山霊苑には動物慰霊碑があります。
動物慰霊碑は仏舎利塔から南へ坂を下った、花壇のそばに建っています。
石碑には「生類慰霊碑」と書いてありました。
斎場で火葬されたペット類の遺骨の一部は、こちらに納められているそうで、ここで手を合わすことができます。
建物・公園は仏教美術を追求
名古山霊苑は観光スポットとして訪れる人も多いです。
仏舎利塔のまわりには、噴水池をはじめ、四季折々の樹木や草花があり、憩いの場になっています。
仏舎利塔の入口には、大きな香炉堂があります。
仏舎利塔の周りには灯篭や、仏教寺院を模したモニュメントがあります。
仏舎利塔内の文化財および外苑を含めた建物は、建築時に仏教美術を追求して設計されており、建築造形美術として楽しむことができます。
名古山霊苑は公園として整備されており、苑内は緑が豊かで散策にも最適です。
名古山霊苑には展望台広場があります。
付近まで車で行くことができるので、花壇横の駐車場に車を停めて、階段を上って行きます。
展望台から見える姫路城は「姫路城十景」に選ばれています。市街地の景色の向こうに、姫路城を眺めることができます。
名古山霊苑でお墓参り
名古山霊苑は、仏教施設と公園が楽しめる、憩いの場所になっています。
仏舎利塔は見たことがあるのに、名古山霊苑がどんな施設なのか、意外と知らないことが多いかもしれません。
天気の良い日は散歩がてらに、仏舎利塔と周辺施設を、散策してみてはいかがでしょうか。