日本触媒が兵庫県姫路市網干の姫路製造所で、新しい施設を建設しているので、調べてみました。
新工場での生産は、紙おむつの材料などに使われる、新開発の吸水性ポリマーが製造される予定です。
姫路に研究の拠点を置く日本触媒は、姫路製造所の夜景もキレイだと有名なので、あわせて紹介します。
日本触媒とは
【会社概要】※日本触媒HPより抜粋
会社名 | 株式会社 日本触媒 |
大阪本社 | 大阪市中央区高麗橋4-1-1 |
創業 | 1941年(昭和16年) 8月21日 |
従業員数 | 4,510名 (連結) 2,353名 (単独) (2020年3月末) |
売上収益 | 3,021億円 (2019年度 連結) |
日本触媒(しょくばい)は、高吸水性樹脂を中心に、基礎化学品、機能性化学品の製造販売を行う、大手化学メーカーです。
日本触媒が製造する、高吸水性樹脂という化学製品は、世界の紙おむつの約4分の1に使われており、世界首位のシェアを誇っています。
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姫路製造所の住所とアクセス
日本触媒は現在、国内において姫路製造所と川崎製造所の、2つの生産拠点があります。
姫路製造所は、主力製品の製造拠点となっており、各製品の世界展開を支える、マザー工場でもあります。
日本触媒の姫路製造所は、姫路市南西部の臨海工業地域にあります。
住所:姫路市網干区興浜字西沖992-1
アクセス:山陽電鉄「網干駅」よりタクシーで約5分/JR「網干駅」よりタクシーで約15分
姫路に生産拠点と研究所を設置
日本触媒は、1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核に、独自の技術で事業を拡大しています。
兵庫県姫路市には、1960年に生産拠点を設置し、現在では研究所を併設した、主要な拠点になっています。
1960年 | 姫路市に姫路工場(現姫路製造所)を設置 |
1970年 | 姫路工場(現姫路製造所)でアクリル酸及びアクリル酸エステルの製造を開始 |
1981年 | 姫路研究所、川崎研究所を新設 |
1982年 | 姫路製造所でメタクリル酸及びメタクリル酸エステルの製造を開始 |
1983年 | 姫路製造所内に触媒研究所を新設 |
1985年 | 姫路製造所で高吸水性樹脂の製造を開始 |
日本触媒の網干工場は夜景も有名
日本触媒姫路製造所を含めた、姫路市網干区付近の臨海工業地域は、工場の夜景が楽しめることでも有名になっています。
姫路沖の船上から、工場夜景を見るツアーが企画されるなど、姫路の新たな観光スポットとして話題になっています。
三洋化成工業と経営統合
日本触媒は、同業の化学品メーカー三洋化成工業と、経営統合する予定になっています。
経営統合は、完全持株会社「Synfomix株式会社」(シンフォミクス) を設立するかたちで行われます。
経営統合による持株会社の成立は、2020年10月の予定でしたが、新型コロナ等の影響で、2021年4月に延期されています。
>日本触媒プレスリリース
経営統合に関するお知らせ(PDF) 2019年11月29日
延期・見直しに関するお知らせ(PDF) 2020年4月13日
【追記20’10/22】経営統合が中止になりました。
>日本触媒プレスリリース
最終契約の合意解約に関するお知らせ(PDF)2020年10月21日
おむつ製品の吸水性ポリマーを製造
日本触媒が、従来できなかった、画期的な超速乾性吸収性能を有する、高吸水性樹脂(SAP)を開発しました。
◆超速乾性を有する新規高吸水性樹脂の製法を開発(PRTIMES)2020年10月12日より
新しく開発された高吸水性樹脂(SAP)は、従来品と比較して超速乾性が優れているだけでなく、液保持性が約3倍優れています。
高吸水性樹脂(SAP)を用いた衛生材料は、今後さらなる成長が期待される、大人向け衛生商品の高付加価値化に、大きく貢献することが期待されます。
日本触媒では、姫路製造所内に年産15,000トンのプラントを建設中で、2021年6月より生産および販売を開始する予定です。
姫路製造所で生産される、従来にない画期的な新製品は、衛生材料以外の用途で使われるような、新たな市場創出も期待できます。
日本触媒姫路製造所まとめ
日本触媒の新製品がスゴイですね。吸水性が向上するということは、コンパクトですむということにもなります。
姫路製造所が、世界の紙おむつの快適性を、支えているということになりますね。
今後、衛生用品以外にも、様々な用途で使われるようになって、姫路への設備投資が、より進むといいなと思います。
日本触媒 公式サイト
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