兵庫県姫路市にある麻生山(小富士山)に、麻生八幡宮の裏にある登山口から、登ってみたので紹介します。
麻生山(小富士山)は、播磨富士とも呼ばれ、播磨エリアでも景色が良い山として人気になっています。
この山は、古くから絶景で知られており、明治時代の姫路ガイド『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』のなかに、このような記述がありました。
姫路付近の絶景
姫路付近にある市外の景観を挙げれば、山では増位・麻生・仁寿を推し、水では福泊・恋浜・家島などを語るべきか。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p155より
麻生山が推しだというので、登ってみました。
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麻生山(小富士山)の場所とアクセス
麻生山とは、兵庫県姫路市にある、標高173mの山です。
神功皇后が朝鮮半島に出兵された時に、船から上陸されてお登りになった有名な山である。その形から「播磨富士」とも呼ぶ。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p135より
姫路名勝誌によると「播磨富士」と記載がありますが、現在では小富士山と呼ぶようです。
神功皇后は、朝鮮出兵において、高い功績を残されたことから、武神的な意味で八幡神社に多くまつられています。
麻生山は兵庫県姫路市の南東部にあります。
姫路バイパス「姫路東インター」からみて、北西の方向にあり、姫路バイパスを走っていると、北側に麻生山が見えます。
麻生山には、いくつか登山口があるようですが、今回は山の南側にある、麻生八幡宮付近の登山口から登ってみました。
姫路バイパス「姫路東インター」から麻生八幡宮までは、車で5分ほどで行けます。
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麻生八幡宮の登山口から登ってみた
麻生八幡宮は、兵庫県姫路市奥山にある神社です。麻生山の南麓にあります。
住所:兵庫県姫路市奥山563
とりあえず、登山の前にお参り。事故のないように安全祈願をしてきました。
麻生八幡宮の正面を、右手に進んでいくと、ため池(東上池)が見えてきます。
山を登るにあたり、駐車場は見当たりませんでしたが、池の付近が整備されているので、空いた場所に車を停める方が多いと思います。
ため池から、山が見える方向に進んでいくと、登山口が見えてきます。
小富士山の名のとおり、山のかたちが美しい曲線になっています。
ここが入口です。階段を上ると、そこからは登山道になっています。
麻生山を登る道は整備されており、山頂に向かって、まっすぐに登っていくイメージです。
このような山道が続きます。少し息が切れますが、会話をしながら登っていける感じです。
山道の途中には、大きな岩があります。
大きな岩には、上からチェーンが垂れ下がっていて、チェーンを使って登れるようになっています。
チェーンを使わない、回り道もあるので、今回は普通にそちらから登っていきました。
急な部分は石段になっています。滑らない靴がおすすめです。
登山道の中ほどにある、崖のかたわらに、幅2メートルほどの小さな池があります。
よく見てみると、金魚が数匹泳いでいました。
山の上に池ができているのが不思議ですが、金魚が生きているのも謎です。
誰かが入れたのかもしれませんが、その後は何を食べているんだろう、増えたりするのかなと思います。
山上には麻生山華厳寺がある
山頂付近では、旅大使の石像が迎えてくれます。お地蔵さんもありました。
山の上には、お寺のお堂があります。「麻生山華厳寺」とありました。
よく見てみると、立派な鬼瓦が見えます。
「寄贈ヤマサかまぼこ」とありますので、姫路に本社があるヤマサ蒲鉾㈱が寄贈されたようです。
お堂の裏には石像が何体も並んでいました。高い場所で周りにさえぎるものがないので、アマチュア無線のアンテナなんかもあります。
華厳寺の前には広場があり、そこを進んでいくと、すぐ山頂にたどりつきます。
山頂に到着。これが南側に広がる景色です。見晴らしが良くて絶景でした。
ここから見える白浜地区の向こうには、播磨灘の眺望を見渡すことができます。
山頂にある標識です。麻生山の高さは173m。
登り口から、ここまでにかかった時間は、25分ほどでした。
途中に少し休憩も入れましたが、ゆっくり登っても30分ほどで山頂まで登れる感じです。
仁寿山が隣に見える
麻生山の西方には、同じぐらいの高さがある、仁寿山があります。麻生山の頂上からは、仁寿山の景色を眺めることができます。
麻生山から仁寿山へは、いくつか登山道があるようで、道を示す標識がありました。
今回は、来た道をそのまま下山。無事に山登りを終えました。
麻生山(小富士山)は今も昔も絶景
登山口から見ると急な坂に見えたので、登りきれるかなと思いましたが、意外と簡単に登れました。
山登りというと、険しい山を登るイメージがありますが、麻生山は初心者でも気軽に登れる感じです。
かかった時間は25分ほどなので、軽い運動に適しているかなと思いました。
山頂で食事をしながら、ゆっくり過ごしても、2時間ほどのハイキングコースです。
天気のいい日に、麻生山へハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか。
※参考文献『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』