山陽特殊製鋼と日本製鉄の関係を調べてみた!子会社化で人事はどうなる?今後は?

ベアリング

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姫路を代表する大企業「山陽特殊製鋼」が、日本製鉄の子会社になりました。

日本製鉄の子会社になると同時に、スウェーデンのオバコを買収、インドのマヒンドラを子会社化しています。

山陽特殊製鋼は日本製鉄の子会社になって、人事はどうなったのか、日本製鉄のグループ会社で、今後の戦略はどうなるのかなど、調べてみました。

山陽特殊製鋼 (本社:兵庫県姫路市)とは

【会社概要】 ※ 山陽特殊製鋼HPより抜粋

商号山陽特殊製鋼株式会社
本社住所兵庫県姫路市飾磨区中島3007番地
設立1935年(昭和10年)1月11日
従業員数連結6,835名 単体1,334名(就業人員)
売上高1858億円(2018年度実績・連結)
事業内容鋼材事業、粉末事業、素形材事業、他

山陽特殊製鋼は、電気炉によって特殊鋼を製造する鉄鋼メーカーです。

特殊鋼とは、鉄に炭素以外のさまざまな元素を加えた合金鋼のことをいい、添加する元素によって、鉄に強度や耐久性などの特性を持たせます。

>山陽特殊製鋼 特殊鋼ってなに?

山陽特殊鋼の強み


特殊鋼においては様々なメーカーがありますが、山陽特殊製鋼は軸受けに使用される、軸受鋼を得意としており、軸受鋼の生産高は業界トップです。

山陽特殊製鋼の製品は、ベアリング(軸受)を製造する国内メーカー向けに、多く出荷されています。

山陽特殊製鋼が日本製鉄の子会社に

山陽特殊製鋼が、日本製鉄(旧新日鉄住金)の子会社になりました。

◆山陽特殊製鋼、新日鉄住金の子会社に(日経新聞)2019年2月28日
https://s.nikkei.com/2RCYaaj

株式会社においては、株式の保有割合によって株主に権利が与えられます。

半分以上(50%以上)の株式を保有していれば、取締役の半数以上を選任することが可能になるので、実質的に会社の経営権を取得することができます。

このように、実質的に他の会社によって、経営の意思決定が支配されることを、子会社化といいます。

山陽特殊製鋼は、増資により日本製鉄の出資を受け入れ、日本製鉄の出資比率(議決権ベース)が、増資前の15.28%から51.54%に高まりました。

これにより、山陽特殊製鋼は日本製鉄の子会社になりました。

山陽特殊製鋼の人事はどうなった?

山陽特殊製鋼の取締役会(経営の意思決定をするところ)は、9名で構成されています。

日本製鉄による子会社化後は、取締役会の構成について、以下のように変わっています。

:日本製鉄出身3名、山陽特殊製鋼出身4名、その他2名

:日本製鉄出身5名、山陽特殊製鋼出身2名、その他2名

※ 有価証券報告書(106期・107期)より

今後は、親会社日本製鉄の意向に沿ったかたちで、経営の意思決定が行われることになります。

山陽特殊製鋼がスウェーデンのオバコを買収

スウェーデン国旗とベアリング

一方で、山陽特殊製鋼は、増資した資金で海外企業を買収しています。

◆山特鋼がスウェーデンのメーカー子会社化 樋口社長「相乗効果大きい」(ひょうご経済+)2019年3月28日http://bit.ly/3aY0IaN

山陽特殊製鋼は、スウェーデンの特殊鋼メーカー「オバコ(ovako)」を買収したことで、連結の売上高が、大きく増えることになります。

「オバコ(ovako)」は欧州において軸受鋼などの特殊鋼を製造・販売してます。山陽特殊製鋼が買収することにより、相乗効果で事業の効率化が期待できます。

山陽特殊製鋼がインドのマヒンドラを子会社化

世界地図
イメージ

また、山陽特殊製鋼は、インドの特殊鋼メーカー「マヒンドラ山陽特殊製鋼」への出資比率を引き上げ、子会社化しています。

橋本英二 日本製鉄社長のインタビュー

日本製鉄の橋本社長は、産業新聞の新年インタビューで、こう述べられています。

(日本製鋼グループにおいて)子会社化した山陽特殊製鋼の本社姫路工場、室蘭、小倉はそれぞれ得意分野があり、生産分担するかたちで品種構成を組み替えていく。

山特の欧オバコ、印マヒンドラとのシナジーを引き出していくことでグローバルネットワークも構築できる

2020年1月7日(産業新聞)より

日本製鉄グループのなかで生産分担するかたちとなり、山陽特殊製鋼が特殊鋼事業の中核として、位置付けられるようです。

また、日経新聞のインタビューで、山陽特殊製鋼の社長が答えられています。

◆山陽特殊製鋼社長「欧州大手の買収でEV時代に攻め」(日経新聞)2018年11月1日 ※有料記事
https://s.nikkei.com/37Inpxu

今後は、買収したスウェーデンの特殊鋼メーカー「オバコ」や、インドでの合弁会社「マヒンドラ山陽特殊製鋼」との相乗効果を生かして、日本製鉄グループのグローバル経営におけるノウハウを取り入れながら、世界戦略を描いていくということです。

山陽特殊製鋼の今後はグローバル戦略へ

山陽特殊製鋼は、映画やドラマにもなった「華麗なる一族」のモデルにもなった会社です。

経営の独自路線を貫いてきましたが、このたび、日本製鉄の子会社になる道を選択しました。

今後も日本製鉄グループとして、姫路でのさらなる投資や、雇用の拡大に期待したいと思います。

山陽特殊製鋼 公式サイト

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