理系を目指す中学生・高校生・大学生、理系に興味を持ってほしい子供を持つ方に、おすすめの本「世界がわかる理系の名著」を紹介します。
「世界がわかる理系の名著」は、本を読まない人でも、科学に興味を持つような、教養にもおすすめの面白い科学本です。
理化学研究所の職員が、子供に教えたい科学の本を厳選した、パンフレットもあわせて紹介します。
おすすめ科学の本「世界がわかる理系の名著」
この本は、人類の長い歴史のなかで、価値観を根底から覆し、その後の世界に大きな影響を与えた14冊の本を紹介しています。
例えば、生命の分野からは、人類の進化について記した『種の起源』(ダーウィン)や、DNAのらせん構造を解説した『二重らせん』(ワトソン)などを紹介。
物理の分野では、地球が丸いことを人類に知らしめた『星界の報告』(ガリレイ)、『相対性理論』(アインシュタイン)などが紹介されています。
科学本の名著14冊を分かりやすく解説
紹介されている14冊の本は、誰もが聞いたことのあるような名著ですが、それぞれの本が、どのような時代背景に書かれて、科学の進化において、どんな意味を持つのかという事は、意外と知らないものです。
この本は、各名著の解説だけでなく、著者の生い立ちや時代背景などについて、科学を知らない人でも、分かりやすく書かれています。
理科系の学問の進歩と、世の中に与えた影響について、ざっくりと理解を深めることができます。
「世界がわかる理系の名著」の著者
著者は京都大学大学院教授の、鎌田浩毅(かまた ひろき)先生です。
先生の専門は火山学で、最近では火山や地震の専門家として、テレビなどにも出演されていることがあります。
鎌田先生は、本書を執筆するにあたり原典を読んで、あらためて科学のおもしろさを再認識されたそうです。
世の中で理科や自然科学を食わず嫌いしている人に、科学のおもしろさを伝えたいという思いから、本書の執筆に取り組まれています。
科学の本を理化学研究所が厳選
【参考】理化学研究所がブックレットを作成して話題になっています。
◆子どもたちに読んでほしい 科学者が選んだ名著は(神戸新聞NEXT)2019年11月13日 より
このブックレットは、理化学研究所の全職員を対象にアンケートを実施し、選ばれた推薦図書をまとめたものです。
>理化学研究所「科学道100冊ジュニア」
※無料でダウンロードできます
中学生・高校生・大学生におすすめ
学生時代に巡り合う本というのは、その後の人生に大きく影響を与えることがありますよね。
鎌田先生の本は、高校生・大学生など理系を目指す方に、是非とも一読してほしい1冊です。