姫路城の来場者数で、外国人観光客の比率が、過去最高を記録して話題になっています。
今後、姫路城の来場者数を増やすには、どのような施策があるのでしょうか。
国内の旅行動向を踏まえて、姫路城の来場者数を増やす方法について、アイデアを考えてみました。
姫路城の来場者数 (入場者数)
姫路市が2018年度の姫路城入場者数を発表しました。
◆姫路城4分の1が外国客、過去最多 総入城数は減少傾向(神戸新聞NEXT)2019年4月3日https://bit.ly/2K2dR9q
姫路城では入場者数が約158万人と、平成の修理が終了してから減少傾向が続いています。
一方で外国人客が過去最高を更新し、全体の4人に一人を占めるようになっています。
市は姫路城の観光政策において、外国からの誘致を進めるとありますが、他に有効な戦略はないのでしょうか。
日本国内の旅行者数

JTB総合研究所が発表した「2019年旅行動向見通し」によると、2019年の訪日外国人見通しは3,550万人とあります。
一方で、国内総旅行人数(延べ人数)は2憶9,090万人です。
国内総旅行人数に比べると、訪日外国人の比率は12%ほどになります。
つまり、日本国内の旅行者は、外国人の訪問で大きく潤っている印象がありますが、国内旅行の市場全体で見てみると、意外と比率が少ないのです。
姫路城入場者の24%が外国人訪問客というのは、逆に考えれば、国内旅行者の需要を、取り逃しているとも考えることができます。
姫路城に旅行する日本人観光客を増やす

観光客を増やす方法を考えてみると、外国人客の誘致に力を入れるのと同時に、日本人旅行者の誘致を、強化すると有効なのだと思います。
例えば、全国の若い世代に新しいかたちでPRをするとか、バリアフリーの宿泊施設を増やして高齢者層を呼び込むとか。
特に、関東から京都への旅行者が、一足伸ばして姫路に宿泊するパターンなどは、潜在需要が大きいと思います。
のぞみが姫路に停車するっていうのも、関東からの旅行者からすると、まだまだ知名度が低いと思います。
大阪方面から観光客を誘致する

在来線を利用して大阪から姫路へ観光するには、JR線と阪神-山電線の2つの方法があります。
通常、大阪~姫路は、JR大阪駅からJR線を利用する方が多いですが、今回は、阪神電車の大阪難波駅から山陽電車を経由する方法で考えてみます。
阪神電車の大阪難波駅は、南海、大阪地下鉄、近鉄、JRと近接していて、大阪南部の主な拠点になっています。
特に最近では関西空港からのアクセスが便利なので、訪日外国人客の拠点にもなっています。
この難波エリアから姫路城に容易にアクセスできることを、国内外にPRしてみるのはどうでしょうか。
電車とホテル宿泊をセットで
電車のチケットと、ホテル宿泊券をセットで販売すれば、乗車数も増えますし、姫路での宿泊も増えると思います。
大阪より姫路のホテルの方が、比較的安価に宿泊できるので、電車料金を気にせず移動できます。
阪神電車と山陽電車、姫路のホテルが一体となって、姫路城の観光をPRすることができれば、新たな訪問客が増えるにちがいありません。
大阪難波駅の看板

難波駅の看板表示を新しくして、終点の姫路城を表示するたけで、大阪側からの認知度が上がると思います。
大阪の側からみると、難波~姫路を阪神電車で便利に利用できることは、一般的に認知度が低いのではないでしょうか?
阪神電車で姫路城へ
灯台もと暗しといいますが、姫路城の観光客を増やすには、まず、難波エリアから気軽に観光できることを、知ってもらうのが、いいかもしれません。
姫路城の観光客はまだまだ増える余地があると思います。
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