兵庫県姫路市的形にある、子授けで有名な、八家地蔵を紹介します。関西から行く姫路の観光で、おすすめの子授け地蔵です。
八家地蔵の歴史は古く、明治時代の姫路ガイド『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』で調べてみると、このような記述がありました。
福泊という水辺の村に、有名な地蔵尊像がある。八家地蔵という。
その地はすぐ近くに海を望み、風光明媚であることから、春・秋の際には参詣する者が多い。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p136より
八家地蔵が有名で、参詣する者が多いというので、子授け地蔵に行ってみました。
関連記事 射盾兵主神社(姫路市)に行ってみた!縁結び通りの南鳥居からお参り
子授けで有名な八家地蔵にお参り
八家地蔵は、兵庫県姫路市の海岸沿いに安置されている、お地蔵さんです。正式には「地蔵菩薩半跏像」と言います。
子授け地蔵としても有名で、古くから信仰されています。
その歴史は古く、鎌倉時代の石仏で、近県には類似した例がないような貴重な地蔵菩薩です。
スポンサーリンク
八家地蔵(兵庫県姫路市)の場所
八家地蔵は、姫路市的形町の海岸沿いにあります。
住所:姫路市的形町福泊498番地
JR姫路駅から南東へ約6㎞に位置し、車に乗って約25分で行くことができます。
姫路駅南口から本数は多くないですが、路線バスが出ています。
最寄りの山陽電車的形駅からは、徒歩30分ほどです。
子授けで有名な八家地蔵に行ってみた
八家地蔵近くの道路は、幅が狭くなっているので、車でアクセスする場合は、ゆっくりと気を付けながら運転していきます。
神姫バスの「福泊」バス停あたりに、八家地蔵の案内板があるので、そこから海に向かって進んで行きます。
こちらが入口です。海に向かって進んで、堤防のすぐそばあります。
大きな看板があるわけではありませんが、行き止まりになっているので、すぐにわかります。
入ってすぐの左手に、石像があります。きれいにお花が供えてありました。
海に向かって南向きに、お堂が建っています。
卍マークがあるので、お寺で管理されているようです。
お堂の中には、子授けで有名な「八家地蔵」が鎮座していました。
像高:154.0㎝
光背・台座共総高:210.0㎝
お花やお水が、丁寧にお供えされているのが印象的でした。
お堂の東隣にある石仏です。こちらは比較的新しいものでした。
石仏の後ろには、小さな石像がたくさん並べられていました。
帽子や前掛けが着せられていて、大切に扱われているようでした。
お堂を振り返ると、堤防に階段があったので、さっそく登ってみました。
ここからの景色は最高です。まさに風光明媚とは、このことを表現するのだと思います。
八家地蔵からは、西に小赤壁を眺めることができます。
明治時代の姫路ガイド『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』のなかで、小赤壁について、このような記述がありました。
奇石・怪石に波が激しくぶつかって獣が吠えるような音を立てるさまは中国の赤壁のようだということで、「小赤壁」の名がある。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p136より
小赤壁は木場港から長さ800mにわたって、山崖が海へ張り出している場所で、姫路の海沿いでも、自然がそのまま残っている希少な場所です。
兵庫の子授けご利益スポット
八家地蔵は、海の近くの風光明媚な場所にある、おすすめのスポットです。
天気の良い日には、八家地蔵と、近くの小赤壁公園に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※参考文献『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』