トリドールHDが、ラーメンずんどう屋の株式を100%取得し、完全子会社にしたというので、トリドールHDが株式を取得した、経緯と買収金額を、有価証券報告書で調べてみました。
ずんどう屋は、姫路が発祥の会社で、創業者の社長が、トリドールHDに株式を売却して、グループに入っています。
トリドールHDが株式分割したこともあり、丸亀製麺やずんどう屋の、株主優待券がお得だったので、あわせて紹介します。
ずんどう屋の発祥と総本店(発祥の地)
ラー麺「ずんどう屋」は、ZUNDが運営する、とんこつラーメンのお店です。
こだわりの味とデザイン性の高い店舗で、人気のラーメンチェーンになっています。
2002年に姫路市で1号店をオープンして以来、関西を中心に50店弱の店舗数(2020年2月現在)を展開しています。
ZUNDは、2017年12月に、丸亀製麺を運営するトリドールHDのグループに入っています。
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ずんどう屋はトリドールのグループ会社に
丸亀製麺を運営する㈱トリドールホールディングスが、ずんどう屋を運営する㈱ZUNDの株式を追加で取得し、100%子会社にしました。
◆ 簡易株式交換による連結子会社(株式会社 ZUND)の完全子会社化に関するお知らせ(トリドールNEWS)2020年2月25日より
トリドールHDが、ずんどう屋の株式を100%取得したことにより、ずんどう屋はトリドールHDの完全子会社となりました。
トリドールがずんどう屋を買収した金額
トリドールHDは、ZUNDの株式を、2017年12月に80%、2020年4月に残りの20%と、2回にわたって取得し、完全子会社にしています。
2017年12月27日に、当社は、株式会社ZUND(以下、「ZUND」)の発行済株式280株(発行済株式総数の 80.0%)を取得いたしました。
【移転された対価】
トリドールHD 第28期 有価証券報告書p72より抜粋
移転された対価は現金等3,360百万円であります。
1回目は、発行済み株式350株のうち、80%にあたる280株を、33億6千万円の現金等を対価として取得しています。
当社は、2020年2月25日開催の取締役会において、2020年4月1日を効力発生日として、当社を株式交換完全親会社、 当社の連結子会社である株式会社ZUNDを株式交換完全子会社とする、株式交換を行うことを決議し、株式交換契約を締結いたしました。
【本株式交換に係る割当ての内容】
トリドールHD 2020年2月27日 臨時報告書より抜粋
当社株式:ZUND株式
1: 5338 (株式分割前)
【本株式により交付する株式数】
普通株式 373,660株 (※株式分割前)
2回目は、発行済み株式350株のうち、残りの20%にあたる70株を、自社株式373,660株を対価として取得しています。
発表当日(2020年2月25日終値)におけるトリドールHDの株価は、1株あたり2667円ですので、約10億円相当になります。
参考:ヤフーファイナンス(3397.T)
※トリドールHDは、2020年3月31日を基準日として、株式分割を実施しますが、分割前の株数を記載しています。
ずんどう屋の株主優待はトリドールHD株で
ずんどう屋のラーメン、おいしいですよね。
トリドールHDには、グループ店舗で利用できる株主優待があり、2019年6月より、ずんどう屋でも利用できるようになっています。
2020年4月からは、株式分割で購入単価が引き下げられますので、より株式を取得しやすい環境になります。
ずんどう屋や丸亀製麺をよく利用されるかたは、トリドールHDの株主になるとお得かもしれません。
姫路発祥のラーメン店が、トリドールHDの店舗開発を活用して、全国で有名になるといいなと思います。