姫路市では、駅前の大手前通りについて、建物の規制を変更する計画が進んでいます。
お城を眺める景観の保全と、ビルの更新によって土地利用を促す、規制変更の素案が公表されたので、大手前通りの、ビル高さ制限について紹介します。
姫路駅前の高層ビルは建物高さに制限
兵庫県姫路市にある、大手前通りとは、姫路駅前にまっすぐ広く整備された、幅50mの道路のことをいいます。
世界遺産を眺める景観を有しており、景観の保存が求められる一方で、商業地として有効な土地利用を図る必要があります。
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姫路駅前 大手前通りの規制
姫路市駅前の大手前通りには、景観を保全するために、建物の高さや、外観、屋外広告物などに規制があります。
現在は、景観計画によって、大手前通りに面する敷地に、建物の高さを35mに制限する規制がかかっています。
しかし、その後ろにある後背地は、高さ規制を受けていないので、高層建築物によって景観に影響を及ぼすおそれがあります。
建物制限を変更する素案
今回、姫路市は、大手前通りに面した敷地の規制を継承しつつ、その後ろの後背地に、高さ50mの新たな規制を設ける、変更素案を発表しました。
この高さ規制は、お城の天守、備前丸、石垣の高さをもとに、基準が設定されています。
また同時に、店舗の外観や広告等についても、お城への景観を配慮した規制に、変更されています。
変更素案は、景観の保全と、ビル更新計画の促進を考慮した規制になっています。
高層ビル建設・建て替えを促進
姫路市の素案のなかに、変更案をもとにシュミレーションした、イメージ図がありました。
図の中には、大手前通りから一歩引いた後背地に、新しく建てられた、高いビルのイメージが描かれています。
大手前通り建物規制まとめ
今回発表した素案について、姫路市では、パブリックコメント(市民の意見)を募集しています。
実施期間:令和2年7月10日(金)~8月11日(火)
>パブリックコメント 募集サイト
【追記】パブリックコメントの結果が発表されました(PDF)。
パブリックコメントの結果を経て、令和2年度に高さ規制等の変更、令和3年度に施行という、スケジュールが予定されています。
様々な意見を反映した、より良い規制ができて、姫路駅前が新しいビルの建設で、活性化するといいなと思います。
姫路市 大手前通りにおける建築物等の高さ規制等の変更(リンク切れ)
>姫路市の再開発・整備事業 計画まとめ!駅前・手柄山のエリアはどうなる?