兵庫県姫路市中地にある、姫路市総合スポーツ会館について、手柄山への移転の計画が進んでいます。
姫路のスポーツ会館には、スイミングの温水プール、トレーニングルーム、弓道場や剣道場などがあります。
新市民プール、新体育館に移転すると、スポーツ施設はどうなるのか、手柄山スポーツ施設整備運営事業について調べてみました。
※入札結果など、事業の進捗にあわせて、記事情報を追記・更新しています。
姫路市立総合スポーツ会館とは
姫路市立総合スポーツ会館は、兵庫県姫路市にある市営のスポーツ施設です。
バレーボールやバスケットボール、バドミントン、卓球など屋内競技スポーツを中心に利用されているほか、柔道場、剣道場、弓道場があり、武道にも利用されています。
また、屋内25mプールは、温水プールとして年間を通して利用されており、トレーニングルームなども備えられています。
昭和56年に建築された施設は老朽化がすすんでおり、雨漏り、観客席の痛み、床板の腐食、壁の剥離などの課題を抱えています。
※ 手柄山スポーツ施設整備基本計画より
住所:姫路市中地453番地
姫路市立総合スポーツ会館は、JR姫路駅から南西の場所にあります。車で約10分ほどで行けます。
近くには、陸上競技場や野球場などのスポーツ施設が集まる、手柄山中央公園があります。
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手柄山スポーツ施設整備運営事業
姫路市では、手柄山中央公園について、再整備の計画が進んでいます。
手柄山中央公園の園内施設の老朽化等の課題、JR姫路・英賀保間新駅の整備構想および文化センターの移転に対応するため、平成29年1月に「手柄山中央公園整備基本計画」を策定し、同計画に基づきながら、現在、手柄山中央公園の再整備に取り組んでいます。
姫路市HPより
スポーツ施設の整備計画は、令和7年度を目標に整備する第1期計画に含まれており、「手柄山スポーツ施設整備基本計画」として平成31年3月にまとめられています。
スポーツ会館の機能が移転される
手柄中央公園整備基本計画のなかで、総合スポーツ会館は廃止されて、機能が移設される計画になっています。
機能の移設先は、手柄山遊園・市民プールを廃止した跡地に計画されています。
手柄山遊園・市民プールを廃止した跡地には、新体育館と新市民プールが計画されています。
計画では、JR新駅の開設も一体として推進されており、最新の設備を備えた屋内競技場、トップアスリートを育成する屋内プールなどが整備される予定です。
新市民プール・新体育館に移転
移設されるにあたり、現在の主な機能と移設後の施設を、主な施設を抜粋して比較してみました。
総合スポーツ会館 ⇒ | 新体育館・新市民プール |
温水プール (25m×7レーン) | 全天候型屋内 〇50m プール 10 レーン 観客席2500席以上 〇25mプール 8 レーン 観客席120席以上 |
競技場 2218㎡ | メインアリーナ 3000㎡程度 サブアリーナ 1000㎡程度 |
観客席 992席 | メインアリーナ 5000席以上 サブアリーナ 240席程度 |
卓球場 431㎡ 卓球台9台 | 卓球台10台 |
柔道場 4面 823㎡ | 4面 観客席200席以上 |
剣道場 4面 823㎡ | 4面 観客席200席以上 |
弓道場 近的4人立ち | 近的・遠的 観客席200席以上 |
トレーニングルーム | トレーニングルーム |
多目的スタジオ | |
ランニングコース | |
キッズコーナー 等 |
※手柄山スポーツ施設整備基本計画(PDF)、概要版(PDF)、入札結果より抜粋して作成しました。詳細は入札結果をご確認ください。
新スポーツ施設のイメージ図
【追記21’10/27】姫路市が入札結果の参考資料として、イメージ図を公開していました。
※イメージ図は、提案資料として提出されたものであり、今後の市との協議により、実際のものとは異なる場合があります。
新駅の方向から見た外観鳥観図
手柄山の方向から見た外観鳥観図
中央エントランス
新体育館のメインアリーナ
新体育館の柔道場・剣道場
新市民プール(屋内競技用)の50mプール
新市民プール(屋外付属)の流れるプール
多目的広場のアウトドアリビングサイト
>参考資料:施設概要およびイメージ図より
いつできる?工事のスケジュール(予定)
手柄山スポーツ施設整備基本計画の事業スケジュールは、このような予定になっています。
2020年度 事業者募集資料の検討・作成
2021年度 事業者募集 選定・契約
2022年度 事業実施(設計・施工・開業準備)
2023年度 ↓
2024年度 ↓2025年度 供用開始 ※
【追記21’2/9】姫路市が公開した「手柄山スポーツ施設整備運営事業 実施方針」によると、2026年(令和8年)10月の供用開始を予定しているとありました。
計画は現在、民間の持つノウハウを活用するPFIという手法を用いながら進められています。
PFIとは
Private Finance Initiative(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)の略。公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う新しい手法。※内閣府HPより
【追記21’/10/27】姫路市がPFI事業の入札結果と、客観評価を公表しました。三菱HCキャピタルグループが、落札者として決定しています。
■グループ構成
グループ名 | 三菱HCキャピタルグループ |
代表企業 | 三菱HCキャピタル株式会社 |
構成企業 | 株式会社梓設計 大成建設株式会社 株式会社ハリマビステム 美津濃株式会社 株式会社日本水泳振興会 |
協力企業 | 株式会社オオバ 株式会社加藤建築事務所 株式会社ノバック 株式会社ハマダ 協栄ビル管理株式会社 株式会社双葉化学商会 株式会社アクアプロダクト 株式会社 OUTDOOR LIVING Populous Pte. Ltd. |
姫路市立総合スポーツ会館の移転まとめ
新体育館(アリーナ)と、競技用屋内プールができるの楽しみですね。
尚、姫路市のHPから引用したイラストにおいては、イメージ図となっていますので、参考までにお考えください。
ところで、総合スポーツ会館の入口にあるモニュメントは、どうなるのでしょうか?
このモニュメントは、岡本太郎作『躍動』(1981年)なので、同時に移設するか、大切に保存してほしいところです。
JR新駅ができたり、新体育館ができたり、手柄山周辺の新しい施設が、待ちどおしいです。
※記事中の地図は、© OpenStreetMap contributorsより作成
手柄山(姫路市)の再開発はどうなる?整備基本計画をざっくりまとめてみた