兵庫県姫路市にある、高岳神社に行ってみたので紹介します。
高岳神社は、境内に大きな蛤岩があり、毎年秋祭りが開催される、由緒ある神社です。
高岳神社には、村人が金持ちになったという、金運の言い伝えがあるというので、調べてみました。
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高岳神社(姫路市)に金運の伝説
明治時代の姫路ガイド『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』のなかに、高岳神社について、このような記述がありました。
社殿の上方の高くて険しいところに大きな岩があり、これがいわゆる蛤岩で、昔田井村のある貧しい女性がこの岩の上にある水溜りで黒白二個の蛤を拾い、急速に裕福になったという話が言い伝えられている。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p57より
高岳神社では、蛤(はまぐり)を拾った村の女性が、急速に金持ちになったという話が、言い伝えられているといいます。
こちらは、高岳神社の由緒碑です。蛤の言い伝えは、ここにも記載されており「岩上にて蛤を拾い福徳長寿の幸を得し…」と書いてあります。
高岳神社は二十四社のなかでも名高い神社である。
祭神が仲哀天皇・応神天皇・崇道天皇・事代主神・猿田彦神の五座であることから、五社明神とも称する。
『現代語訳 沿革考証 姫路名勝誌』p56より
高岳神社は、姫路市内でも名高い神社として紹介されており、由緒が古いとされる延喜式社で、国内屈指の古社になります。
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高岳神社のアクセス・最寄り駅
高岳神社は、姫路市街地の北西に位置する、振袖山(別名:蛤山)の南端にあります。姫路駅からは、車で約15分です。
JR姫新線「播磨高岡駅」が最寄り駅となり、駅から徒歩10分ほどで行けます。
住所:姫路市西今宿8-5-8
高岳神社の蛤岩に行ってみた
伝説となる場所の蛤岩を見るために、神社の東にある鳥居から入って、高岳神社に行ってきました。
こちらが田寺今在家線から見える、高岳神社の看板です。マックスバリュ西今宿店の近くにあります。
境内に入ってすぐ右手には、高岳神社の社務所があります。足元が砂利になっている参道を、歩いて入っていきます。
砂利道を通り抜けると、広い石段があるので、上っていきます。石段の登り口には、小さな社がありました。
駐車場は西参道入口から入る
こちらが石段を登りきったところです。広場になっています。
参拝者専用駐車場の看板があったので、反対側の西参道からは、ここまで車で入って来られるようです。
石垣の上に拝殿が見えるので、向かって右側から歩いていきます。どちらからでも登れます。
少し急な石段の上に、拝殿が見えてきます。ここには手すりが付いているので、上り下りに安心です。
石段を上りきると、大きな岩が見えてきました。ここが蛤岩の南側になります。
こちらが高岳神社の拝殿です。この奥が本殿になっています。
拝殿のとなりに休憩所があります。たくさんの絵馬が飾ってありました。
休憩所の向かいに、蛤岩の頂上に向かう入口があるので、ここから上がっていきます。
進んでいくと、すぐに蛤岩の頂上が見えてきます。
ここは岩肌を登っていく感じなので、滑りにくい靴を履いていくのがおすすめです。
蛤岩の頂上付近に着きました。岩の近くまで行けますが、門があるので、そこからは立ち入り禁止になっています。
ふたつコブの形をした、岩の頂上部分が、石の鳥居で祀られています。
蛤岩由緒碑によると「この岩の上の窪みの中で蛤の親子化石を拾い…」とありましたので、この辺りのどこかに、窪みがあったみたいです。
念のため、足元を見渡しましたが、蛤のようなものは見当たりませんでした(笑)
姫路でおすすめ穴場の神社
高岳神社の由緒碑によると「当社の宝物に蛤の化石今に伝われり」とありました。
化石が今も残っているのなら、蛤にまつわる言い伝えは、本当なのかなと、信憑性を感じてしまいます。
蛤を入れてご祈祷した、高岳神社のお守り袋などがあれば、人気になると思います。
蛤岩の頂上付近までは、少し登っていく感じなので、軽い登山にも最適です。
天気の良い日には、金運アップを祈念して、高岳神社に参拝してみてはいかがでしょうか。
延喜式神名帳
「延喜式」は平安時代中期の927(延長5)年成立の法制書。このうち巻九・巻十では全国の神社を紹介しており、その部分を「神名帳」と呼んでいる。
※文化遺産オンラインより