兵庫県姫路市では、姫路市中央卸売市場を、現在の手柄から白浜地区に移転する、整備基本計画が進んでいます。
姫路中央卸売市場の移転先について、新築工事が進むなかで、開場日が決まったようなので、新設市場の場所についてまとめてみました。
また、手柄の市場で最後となる、一般客のイベントが開催されるので、あわせて紹介します。
姫路中央卸売市場が移転する場所
姫路市では、現在手柄にある卸売市場の施設について、白浜地区に新築・移転することが決まっています。
新市場は、冷蔵流通による品質管理の強化、衛生的な環境、効率のよい物流などに対応する施設になっています。
現在、手柄にある姫路中央卸売市場は、白浜地区(出光事業所跡)へ移転します。
姫路市中央卸売市場の移転先は、妻鹿漁港に隣接しており、近くに坊勢とれとれ市場などのフィッシュモールがあります。
周辺には食品を扱う事業者や、物流センターが集積しているので、関連施設との連携が期待されています。
住所:姫路市白浜町甲1920番地54
最寄りの駅は、山陽電車「白浜の宮駅」で、新市場は駅から1.7㎞、徒歩約20分の場所になります。
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新築工事の設計・監理は「梓設計」
姫路市では新市場の建設事業者を選定するにあたり、一般競争入札を実施しました。
◆姫路市の新市場実施設計 梓設計が落札(建設新聞)2019年8月27日より
入札の結果、大阪の建築設計事務所「梓設計(あずさせっけい)」が落札し、新市場の実施設計を担当しています。
梓設計は、1945年に創設された建築事務所で、羽田空港ターミナルや、埼玉スタジアムなどの、著名な作品を手掛けるなど、高度な技術力に定評があります。
工事の施工は複数企業にわたり、竹中・神崎・平錦特定建設工事共同企業体となっています。
新市場の配置マップ
新市場の場内配置図によると、南に管理棟が配置され、その北に青果部・水産物部の施設ができています。
新市場は、西側の市道に出入口があり、売場の建物を一周するように、場内通路があります。
いつ移転?新市場の開場予定
姫路市中央卸売市場は、2023年(令和5年)3月9日(木)にて現市場での営業を終了し、2023年(令和5年)3月13日(月)に白浜地区へ新市場が移転開場いたします。
大感謝祭チラシより
姫路市が公開した資料によると、新市場の開場は令和5年3月13日と、記載があります。
新市場移転再整備スケジュール
令和2年12月~令和4年12月 新築工事
令和5年3月13日 新市場開場
食の賑わい施設について
姫路市では、新市場の移転とあわせて、市場を中心として賑わいを創出するため、食を楽しむことができる、賑わい施設の整備を検討しています。
姫路市が検討している賑わい施設の場所は、新市場の隣接地で、北東の角地あたりになります。
姫路市が求める3つの機能
- 播磨地域の食の拠点にふさわしい賑わいの創出
- 中央卸売市場(新市場)との連携
- 地域に根差した施設
賑わい施設は、民間のノウハウを活用して、整備していく方針で、民間と対話をしながら、事業者の選定を行う予定です。
尚、賑わい施設については、検討段階とありますので、現時点で今後の計画を、確定したものではないようです。
一般客のイベント「大感謝祭」
白浜地区の新しい市場が楽しみですね。民間企業の投資が活発になって、地域経済が活性化するといいなと思います。
手柄の市場では、現市場で最後となるイベント「姫路市中央卸売市場 65年間の大感謝祭」が開催されます。
場所:姫路市中央卸売市場
日程:2023年2月4日(土)
時間:午前11時~午後3時まで※雨天決行
物販・飲食ブースなど盛りだくさんで、一般客が生鮮食品の買い物ができる、入場無料のイベントとなっています。
白浜の新市場に移転する前に、手柄の市場で、買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※記事中の地図は© OpenStreetMap contributorsより作成
※記事中のイラストは姫路市ホームページより
施設の概要
敷地面積:69,419.71㎡
市場施設:卸売場棟、管理棟、運送事業所棟、廃棄物集積棟
※にぎわい事業 募集要項より抜粋